水道のありがたさ痛感しました。
相馬市、新地町、南相馬市鹿島区の水道復旧が終わり、10月21日に通水作業も完了し、翌21日には、全域で飲料水として水質検査にも合格し、蛇口をひねると安心安全な水道水が各家庭へ供給されました。一夜にして降った台風19号による大雨は、相馬市内のあちこちで甚大な被害をもたらし、真野ダムから大野台浄水場へ水を引く導水管や、各配水池へ供給する送水管が破断し、当初復旧までは1ヶ月以上かかるのではないかと思われましたが、断水期間も8日程で解消されました。相馬地方広域水道企業団の職員の皆さんや、復旧作業に当たった多くの工事関係者、重機や資材を提供してくれた多くの皆様に心より感謝申し上げます。
弊社では、社員が地区の消防団に入っているため、約1週間消防団員として地区の復旧作業や、夜警に当たっていたようです。弊社の2tダンプは、水道企業団より要請があり、給水車として給水タンクを積み市内の給水所へ水を運び、給水作業に関わっていました。汚くおんぼろなダンプでも、断水で困っている方々へ、水を提供することが出来て、とても感謝されました。人的貢献は出来ませんでしたが、間接的にでも、今回の台風19号による水害の災害復旧に関われたのかなと思っています。
長い間の断水により、不自由な生活を余儀なくされていたお客様から、「水が出ました。ボイラーも使えて、お風呂に入れます。有り難うございました。」など、ありがたい電話があり、ほっとしたのと同時に、ライフラインに関わってきたことにささやかな幸せを感じています。ただ、市内山上地区は、簡易水道の水源池が破壊され、復旧のめどが立っていないようです。一日も早い復旧を願うばかりです。
今年もあと2ヶ月あまりとなりましたが、復旧作業にあたる皆さんは、健康に注意して、どうぞ前を向いて頑張ってください。来年こそは、災害のない年になってほしいものです。